Vリブドベルトとファンカップリング交換                                              2006/12/2
                                                            79,458km

作業をする上で、邪魔になるファンシュラウドを
外します。
5のファンシュラウド本体と、6のリングで構成されてます。
ファンシュラウド本体とリングを外す前の状態です。
上から見た作業スペースはこんな感じで狭いです。
5のファンシュラウド本体と、6のリングを固定している、
差込み部品です。TOPと記載された先の部分をすぼめ、
丸穴(写真の角度では見えませんが)に指を入れ、
手前に引き抜きます。
黒戦車ではここに後付け配線が見えてますが、普通は
ありません。

6のリングは、全体を一方向に回す事でシュラウド本体と
分離できます。
スペースが狭い為、そのままではリングはエンジンルーム
から引き出せませんので、まずは分離したリングを
エンジン側に引き寄せておきます。
上の図でNo.15、金属クリップ2個でファンシュラウドが
ラジエーターに固定されてますので、これを外しておきます。

上記のリングをエンジン側に引き寄せておけば、シュラウド
本体はエンジンルームから上に引き抜けます。(写真)
シュラウド外したら、続いてリングですが、ラジエーターと
ファンの間が狭い為、そのままでは抜けません。
実はリングには太い部分と細い部分がありまして、
細いリングが下になるよう、180度その場で回転させて
から上方に引き抜きます。
外した後の写真ですが、ラジエーターファン、リング、
シュラウド本体、ベルトです。
ファンはカップリングにボルト3本(13mmボルト!?忘)で
止まってます。
続いてVベルトを外します。
まずは構造を理解しておきましょう。
知恵の輪状態ですね!
いつもベルトを掛ける時に頭を悩ませます。笑

No.7がテンショナーです。
オートテンショナーになっており、これが右側へ
動いてベルトにテンションを与えています。
テンショナー部分の構造図です。
No.1の16mmボルトにソケットレンチなどを差込み、
締める方向へ力を加えると、テンショナーが左へ動き、
ベルトを緩め、外す事ができます。
実際に16mmソケット+ブレーカーバーで、作業している
写真です。
右手でブレーカーバーに力を加え、左手でベルトを
外します。2人作業だと楽ですね!

写真ではファンがまだ着いてますが、ベルト交換だけで
あれば、ファンを外さなくても大丈夫です。
肝心の写真が無くて申し訳ありません。
ファンを120度づつ回しながらボルト3本を外し、
ファンカップリングからファンを切り離します。
カップリングとプーリーは、8mmHEXで固く締まってます。
プーリーをベルトレンチなどで固定し、8mmHEXを緩めます。
これまたスペースの関係で、首下の長い8mmHEXだと
ちょいと厳しいかも!?

左の写真はカップリングの新旧比較。
中のオイルが漏れてくると、右のように埃が付着して
きます。
こうなると、肝心の水温が熱くなった時に、ファンの回転数が
上がらず、水温が上がり気味になってきます。
あとは外した手順と逆に組み付けていくだけですが、締め忘れ、付け忘れがないように!
ベルトを外した時に各プーリー類を手で回し、回転が渋くないかなどもチェックしておきましょう!

  ※ 16mmソケットなんて、日本車では使いませんよね~! ソケット類はセット購入がお得と思います。
  ※ W124なんかだとプーリー止めの特殊工具が使えるのですが、Gではこの特殊工具が使えません。
    大きめのベルトレンチを用意して下さい。
  
  
  
  満足度:水温上昇が明らかに減少し、夏場も安心して乗れるようになりました。
       大満足です!  100点! 

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